ブログ休止のお知らせ

2007年より長い間ご愛読(?)ありがとうございました。管理上の手間などを考慮してブログを休止(閉鎖)することに決めました。今後はYoutubeチャンネルやTwitterなどで何かお知らせできたらと思います。

これからもHow To Play Jazz Pianoを応援よろしくお願いいたします。

2018年 5月吉日 管理人 Sora

追伸:過去記事につきましては基本は非公開としていますが、自分史的な価値を考慮して一部のみを公開しています。

Satin Doll

Duke Ellington, Billy Strayhorn 作曲、Johnny Mercer作詞の曲で1953年にインストでヒットした後に歌詞が書かれたようです(定かではありませんが、Satin Dollというストリッパーのために書かれた曲という説があります)

知らない人はいないくらい有名な曲で、専門的には最初からII-Vの連続というかなりイレギュラーな構成をしています。続きを読む…

聞こえない音を探して

ずいぶん前にスピーカーケーブルを変えた記事を書いたが、久々に良い音で音楽を聴いてみたいと思った。それで数年ぶりにDACを購入した。いくつか選択肢があったが、DAWに凝っていた時から大好きなブランドであったAPOGEEのGrooveにした。
デスクトップスピーカーでのカジュアルなBGMが習慣になっていたが、ゼンハイザーのヘッドフォンを通じて聞こえてきた音は正直全く別物であった。ベースの弦のこすれる音、ブラシがスネアに当たって、それが離れるわずかな音。ホーンの息継ぎはもちろん、ピアニストのタメの呼吸など、初めてジャズを聞いた時のような感動を覚え、冗談ではなく思わず涙が溢れそうになった。

色々なものがカジュアルでインスタントになった今、じっくりと腰を据えて何かに向かう機会は間違いなく減っており、大好きな音楽でさえBGM化していた今日、忘れていた何か、聞こえなかった心の音が聞こえてきたような気がした。



 

カタルーニャ州とジャズ

先日(2017年10月27日)スペインのカタルーニャ州議会でカタルーニャの独立が承認され、それに慌てたスペインのラホイ首相は議会を解散するに至った。スペイン国内にありながら自治区として認められているカタルーニャ州は歴史的にもカタルーニャ語を話すカタルーニャ人の居住区だったらしく、何よりカタルーニャ人としての誇りが強いとされている。

と、政治や歴史について私がとやかく評論するつもりはないが、カタルーニャと聞くと思い出さずにはいられないジャズピアニストがいる。盲目のピアニスト、テテモントリューである。

テテは1933年にカタルーニャに生まれ、1997年に64歳で亡くなった。生涯において多くのレーベルにアルバムを残し、特に『Piano For Nuria』は名盤中の名盤とされ、実際私もこのアルバムを聴いた時衝撃を受けずにはいられなかった。アートテイタム譲りの繊細で泥臭いタッチ、とても盲目とは思えない正確で躍動感あふれる演奏、一度聞けば、ジャズ好きなら間違いなくその名を知りたがるだろう。

テテはスペインのジャズピアニストと紹介されることが多いが、本人は最後まで自分はカタルーニャ人であると話していたらしい。テテがまだ生きていたならば今のこのスペインの状況をどう思っただろうか。