月別アーカイブ: 2010年12月

2010年を振り返る

grants.jpg
 断捨離(だんしゃり)を実行した。
 秋山好古ではないが、身の回りはできるだけ質素にしろという考えには共感が持てる。もともと私は物を溜め込むほうではない。これまでのところ9回引っ越しをしている(さすがにもうないと思う)ことも原因かもしれないが、ようするに本能的にジプシーなのだろう。部屋はまるで在庫切れしたwarehouse(倉庫)である。
 そんな私でも整理するモノはある。そこで断捨離という言葉が目についた。仏教用語らしいが、要するに家にあふれるモノを処分していくことで、新たな心の状態をつかむ、ことらしい。
 まずクローゼットから服を引っぱりだし、1年以上触ってないものを山積みにした。それから本をまとめた。その過程で体脂肪計が見つかったのでこれも袋に入れる。別のクローゼットを整理する。あふれるほどの紙袋の山。いつか使うだろうととっておいた紙袋だ。これももちろん捨てる。
 断捨離で出た不要品をリサイクルショップ(BookOff)に持っていく。ばかばかしい話だが6千円になった。それで嫁さんとお昼に特上トンカツを食べてイタリアワインを買って帰り、その晩蒸かしたジャガイモに有機ドレッシングをかけて食べながら断捨離万歳を祝った。部屋もさらにスッキリして気分も清々しい。
 断っておくが、私は盲目的な断捨離、要するに、とにかく何でもかんでも物を捨てるという考え方には基本的には反対である。パラノイア的もしくは神経症的な人が断捨離の魔力に取り憑かれると、とにかく何でも捨てたがる。それは思い出の品から、アルバム、手紙などあらゆるもの、自分の過去へ繋がる唯一のものにまで及ぶ。人類は物を貯めることでこの地球上で生き残り、進化を果たすことができたという。物を貯めることは(特に農耕民族の日本人)には本能的で自然な行動であろう。この辺は立花隆氏の『ぼくが読んだ面白い本・ダメな本 そしてぼくの大量読書術・驚異の速読術』文藝春秋を参照されたい。
 2010年を振り返る。香川照之は龍馬伝の撮影が始まった頃の心境を『胃袋がふくれた』と表現した。胃袋がふくれるぐらいやってやろう、全力でこの一年ぶつかってやろう、そういった意味合いだが、私もまさにそんな一年だったように思う。短いスパンだからこそ全力疾走ができるのかもしれない。しかしやがてそれは蓄積されて全力でぶつかって行った人生と表現できる日がくるのかもしれない。なんてカッコいい人生だろうか。
velmarose001.jpg
2010年大晦日