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バート・バカラックコンサート2014

ずっと書きたいと思っていたが忙しくてようやく今頃になってしまった。

去る4月10日、渋谷のNHKホールでAn Evening with BURT BACHARACH 2014 and Tokyo New City Orchestraを鑑賞した。

A席で、お世辞にも間近で見られた訳ではないが、いくつかの名曲が聴けたことと、バカラック本人の醸し出すオーラというか、人生の大半をステージ上で過ごした人間の生き様は、50m離れていても十分に感じることができた。

曲目はほとんどがベスト盤。『Raindrops Keep Fallin’ On My Head(雨にぬれても)』をはじめとして、バカラックに馴染みのないものでも「聞いたことがある」名曲が東京ニューシティ管弦楽団の伴奏とともに観衆を飽きさせること無く次々と演奏された。バカラックが歌ったものはわずか2曲のみ。掠れ声で原曲キーをいくつか下げていたように思う。まあもちろん齢80をこえるアーティストに現役時代のショーを期待するのは無理というもので、バカラックのコンサートというよりバカラックをバンドマスターとした「バカラック・バンド」として楽しめば相当満足である。

実際バカラック・バンドのメンバーは相当ゴージャスである。まさにバカラックお墨付きの若手、準若手メンバーであり、まるでマイケルジャクソンバンド(無名のダンサーの登竜門)に近い。といってもBill Cantos(Keyboards)、David Joyce(Keyboards)、David Coy(Bass)、John Ferraro(Drums)、Thomas Ehlen(Trumpet/Flugelhorn)、Dennis Wilson(Woodwinds)、Marlyse Martinez(Violin)など、超一流アーティストであり、特にシンガー陣の、Josie James(Singer)、John Pagano(Singer)、Donna Taylor(Singer)はソロで活躍しているアーティスト達で、もはや「バカラックのコンサートか?」と思わせるような歌唱力で会場を食っていた。キーボードのBill Cantosはアルバムを数枚リリースしているシンガーである。バカラックが急に「お前が歌え」とキーボーディストにふるシーンがあったが、その時歌いだしたのがBill Cantosである。普通のキーボードと思っていたところ、歌いだしで巧すぎて「何者なんだ?」と誰もが思ったはずであるが、こういうわけである。

バカラックはシンガーであり、アーティストであり一流のパフォーマーであることを深く認識できるコンサートであった。次回の来日はいつになるかわからないが、観れたことを幸運に思う。