【フレージングテクニック】

ここではアドリブの基礎で学んだ知識を使ってよりジャズっぽいアドリブフレーズを作る方法について解説します。

アドリブと才能

マークレヴィンはその書籍(優れた著書です)の中で、アドリブの90%以上は事前の仕込みや慣れ、残り10%程度が本人の才能、のようなことを書いています。経験上、私もこれに同意します。アドリブができなくても才能が無いと諦める必要はないので、地道にフレーズのインプットなどを練習しましょう。

ジャズフレーズのアレンジ

ジャズフレーズ集などから選んだフレーズをまず譜面通り弾いて、次に少しアレンジします。以下説明です。

リズムを変化

リズムを崩してみます。八分音符を三連符にしてみたり、開始を遅らせてみたり、これだけでもかなり雰囲気が変わると思います。

オクターブ変えてみる

例えば音域が上がったと見せかけてボトムで弾くなど、オクターブの変化をつけます。慣れてきたら音を変えてみたり、他のフレーズとミックスさせると効果的でしょう。

アクセントを付ける

八分音符の裏にアクセントをつけて弾いてみます。その後でメリハリをつけます。具体的には小さな音はできるだけ小さく(飲む音)、アクセントはできるだけ大きくつける。

自分で作る

私は指をランダムに動かしてフレーズを作る方法を時々練習に取り入れています。ある決められたスケール、例えばDm7ならDドリアンにおいて音符のボトムとトップを決めてから一音一音加えていきます。それから指をランダムに動かします。純粋な指の動きに注目して、跳躍してみたりします。そうすると案外いいフレーズが生まれる事があります。その積み重ねがどこかでハッとするフレーズを生み出す原動力になっていると考えています。

動画

以上を動画でも解説しています。是非参考にして下さい。